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インビザライン

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インビザラインは、歯科先進国アメリカで開発された、歯並びを改善する「矯正歯科治療」のうちの1つです。
マウスピース矯正のブランドとして多くの歯科医院で採用されているインビザラインについて解説します。

目次

インビザラインとは

インビザラインとは

インビザラインは、歯科先進国アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、歯並びを改善する「矯正歯科治療」のうちの1つで「マウスピース型カスタムメイド矯正装置」に分類されます。
透明で目立たず薄く軽いため快適に使用でき、マウスピースの厚さは0.5mm程度と、装着時の違和感のなさが魅力の1つです。

インビザラインはより幅広い症例に対応できるようにマイナーチェンジが積み重ねられてきています。
インビザラインの中でもいくつかの種類があるため、その選択も重要になります。

インビザラインの費用

インビザラインの種類別の費用相場・費用平均とともに、費用に影響のある使用するマウスピース数、治療にかかる期間の目安をご紹介します。

パッケージ・ 製品名 費用相場 使用できる マウスピース数 治療にかかる期間(目安)
インビザライン 1,210,000円(税込) ブランドによって異なる 3ヶ月から4年程度

他のマウスピース矯正との違い

マウスピース矯正はインビザラインの他にも、たくさんの治療方法があります。細かい治療の流れはそれぞれ異なりますが、主に治療計画の立て方などが異なります。
他のブランドのマウスピース矯正と比較してみていきましょう。

マウスピース矯正の種類 インビザライン クリアコレクト 一般的なマウスピース矯正
開始年齢 ◎小学校低学年 公式記載なし ○永久歯列が生えそろったら
治療範囲 ◎前歯のみ、または奥歯を含む全体治療が可能 ◎前歯から奥歯まで動かすことができ、重度の症例にも対応可能 ○装置によって治療範囲が異なる
適応症例 ◎重度の出っ歯、受け口、すきっ歯、八重歯、  叢生(ガタガタの歯)、不正咬合、後戻り、  抜歯を伴う症例 ◎交叉咬合、切端咬合、上顎前突(出っ歯)、叢生、空隙歯列、開咬、正中線のずれ、過蓋咬合などの症状 ○装置によって適応症例の範囲が異なる
噛み合わせ ◎噛み合わせの改善が可能 △噛み合わせを変えない部分矯正を対象 ◎噛み合わせの改善が可能
来院頻度 ◎スタートは1ヶ月後
その後は、1~3ヶ月に1回程度
◎2週間から2ヶ月 ×2週間に1回~1か月1回
歯型取り ◎状況に応じて、スキャン(型取り) ◎印象剤(ピンク色のグニグニした素材)を用いず、3Dスキャナーでデータを取得 ×印象材で2週間~1ヵ月  型取りが必要
見た目 ◎目立たない ◎目立たない ◎目立たない
痛みの少なさ ◎痛みは少ない ◎痛みは少ない ◎痛みは少ない
後戻り ○後戻りの可能性は少ない ○後戻りの可能性は少ない 〇後戻りの可能性は少ない
費用 1,210,000円(税込) 治療が終わるまで総額が分からない

インビザラインのメリット・デメリット

マウスピース矯正では、インビザライン矯正が多くの歯科医院で採用されています。
「矯正装置が目立ちにくい」「痛みが少ない」といったマウスピース矯正のメリットに加え、マウスピース矯正のなかでも
インビザラインを選ぶことで享受できるメリットがあります。
一方、メリットと同時にデメリットもありますので、あわせてご覧ください。

インビザラインのメリット

インビザラインには以下のようなメリットがあります。

メリット

  • 矯正後のシミュレーションを確認できる
  • 薄くて透明なので目立ちにくい
  • 軽い力が均等にかかるから痛みが少ない
  • 通院回数を減らせる

ここからは各メリットの詳細について確認していきましょう。

矯正後のシミュレーションを確認できる

iTeroという専用の口腔内スキャナで歯を撮影するだけで、矯正シミュレーションが可能です。
インビザラインの豊富な治療データを元にAIが歯並びをシュミレーションするので、型取りが不要となります。
矯正期間や矯正後に起きうるリスクもシミュレーションで予見しやすくなります。
後悔するリスクが減るだけでなく、矯正開始前に完成形を見てモチベーションを上げられるのが魅力です。

矯正後のシミュレーションを確認できる

インビザラインで用いるのは、厚さ0.5mm薄くて透明度の高いアライナーです。
装着時も周りに気づかれにくく、食事や歯磨きの際には取り外せるため、ほとんどいつも通りの食事と口腔ケアが可能です。
そのため口腔内を衛生的に保ちやすいメリットもあります。
アライナーの形状も歯茎に被らない形なので、歯茎に被る形状のマウスピースと比べて装着時の違和感が少ないのも特徴です。

軽い力が均等にかかるから痛みが少ない

インビザラインは、1枚のアライナーで歯を動かす量が0.25mmになるようすべて計算されています。
ワイヤー矯正と比べて軽い力均一に掛かるため痛みが少なく、歯にブラケットやワイヤーを着けないので装置が口に当たる痛みもほとんどありません。
そのため痛みに弱い方でも続けやすいのがメリットです。

通院回数を減らせる

必要なアライナー(マウスピース)が治療前にすべて揃うので、約4〜6週間ごとに通院して適合のチェックを受けるだけで治療が進みます。
他のマウスピース矯正のように毎回型取りする必要もありません。
ワイヤー矯正のように装置が口に当たって痛い、装置が外れてしまい着け直さないと歯が動かないということがほぼ起こらないため、緊急で通院する必要が無くスケジュール管理がしやすいです。

インビザラインのデメリット

多くのメリットがあるインビザラインですが、当然デメリットもあります。
以下のような点がデメリットとして挙げられます。

デメリット

  • 他のマウスピースと比べて価格が高い
  • 1日20~22時間の装着が必要
  • 矯正できる状態には限界がある
  • 毎日のケアや専用の洗浄剤を使った清掃が必要

他のマウスピースと比べて価格が高い

インビザラインの価格は、治療の範囲や治療期間によって異なりますが、他のマウスピース矯正方法と比較してやや高価です。
ただし、矯正の範囲や治療期間が短い場合は、比較的低価格で提供されることもあります。
具体的な価格は歯科医師との相談や詳細な診断によって決定されます。

1日20~22時間の装着が必要

インビザラインのマウスピースは、1日20〜22時間装着しなければなりません。
装着時間が短くなると矯正治療が計画通りに進まず、治療期間の延長やマウスピースの作り直しが必要になるかもしれません。

矯正できる状態には限界がある

インビザラインは軽度から中等度の歯列の問題に適していますが、重度の歯列異常には制限があります
特に
歯の回転大きな歯列の移動が必要な場合は、他の矯正方法が推奨されることがあります。

毎日のケアや専用の洗浄剤を使った清掃が必要

マウスピースの材質は透明な樹脂であるので色移りしやすいです。
また、歯と同じように歯磨き粉を使って歯ブラシでゴシゴシこすると傷がつきやすく、その傷により更に雑菌が繁殖しやすくなります。

そのためにはマウスピースを正しくケアすることが大切です。
専用の洗浄剤を用意し、洗浄に使用します。洗浄剤にはインビザラインの特性に適した成分が含まれており、効果的に汚れを取り除きます。
洗浄剤の使用方法については、製品の説明書や指示に従って正しく行ってください。

インビザラインの流れと期間

インビザラインは、まずカウンセリングを受けてから検査を行い、シミュレーションを確認してから契約に進むのが一般的です。
どのように治療が進んでいくのか、具体的な治療の流れを紹介します。

初回相談

歯並びのお悩み、治療後に希望されるイメージなどについて詳しく歯科医とすり合わせをします。
実際に歯並びや口内の状況を歯科医が見て、インビザラインで治療が可能かどうかの簡易診断、そして治療期間や治療費、メリットやデメリットなどについて説明します。
所要時間は約60分です。

精密検査と治療計画

口内の状態のチェック、3DデジタルスキャナーiTeroによる歯型の型取り各種レントゲン撮影、顔や口内の写真撮影といった精密検査を行います。
検査の所要時間は約30分です。

精密検査の結果をもとに担当医が治療計画を立てます。
3Dシミュレーションソフトを使って、矯正治療によってどのように歯がきれいに並んでいくか、また治療後の最終イメージや治療期間を事前に確認できます。

マウスピースの作製

カスタムメイドのマウスピースがアメリカやメキシコ、イスラエルなどにある工場で作製されます。
通常、
複数のマウスピースが必要であり、治療に使われるすべてのマウスピースが一括で歯科医院に届けられます。
インビザライン作製用のスキャニングを行ってからインビザラインがクリニックに届くまでの期間は、およそ1ヶ月〜1ヶ月半です。

マウスピース矯正の開始と調整

インビザラインのマウスピースを使用しての治療を開始します。
基本的に1日の装着時間は食事と歯磨きのとき以外の22時間以上です
決められたスケジュールに従って1枚につき
1〜2週間マウスピースを装着・交換します。
約4〜6週間ごとに通院してマウスピースがフィットしているか、アタッチメントが外れていないかなどを確認、調整します。所要時間は約30分です。

保定期間

治療後は綺麗にした歯並びを保つために保定装置(リテーナー)を使用します。
装着時間は口の状態や歯科医師の指示により異なり、24時間の装着から就寝時のみに減らしていくなどさまざまです。
使用期間は歯ぎしりや食いしばりによる歯のダメージ防止の観点から、できるだけ長期間の使用をおすすめされることがあります。保定の期間は、矯正治療を行った期間と同じ期間が必要です。

インビザラインで失敗しないための注意点

インビザラインで失敗しないための注意点

正しい使用方法を守れば確実な効果が期待できるインビザラインですが、不得意とするケースや、取り外しタイプであるゆえのデメリットもあります。
インビザラインに興味のある方、これから始める予定の方は、矯正治療で失敗しないためにも、注意すべき点についてしっかりと理解し、正しい知識を持っておくことが大切です。

マウスピース型矯正器具を装着しているとき

マウスピース装着中、口に含むことができるのは水・白湯・炭酸水です。
糖分が入っている飲み物、色素が強い飲み物、熱い飲み物はマウスピースを外してから飲むようにしましょう。

マウスピースを装着後は、チューイー(弾力のあるロール状のチューブ)を噛んでマウスピースと歯の密着度を高めておきましょう。
スポーツ中も基本的にはマウスピースを装着したままで問題ありません。ただし歯を食いしばるようなウェイトトレーニングをする際は、マウスピースの破損リスクがあるためあらかじめ外しましょう。
運動中の水分補給でマウスピースをつけたまま
スポーツドリンクを飲むのも避けてください。

矯正期間中の食事

マウスピースを外せば基本的に何を食べてもよいのですが矯正中は歯が動きやすい状態で、咀嚼時に痛みを感じやすい時期があります。
特に新しいマウスピースに交換して2〜3日は、硬いものを避けましょう。

間食や飲み物はふだん意識せずに口にしていることが多いので、矯正をはじめてすぐの頃は特に注意が必要です。
必ず
マウスピースを外してから摂るようにしてください。
マウスピースの着脱回数が増えるとその分装着時間が短くなり、計画通りに歯が動かないリスクが高まります。
間食や飲み物の回数は必要最小限にしましょう。

外食時は紛失防止のためにもマウスピースケースを携帯し、食後にすぐに歯磨きをし、再装着できるようにしましょう。

保定期間

矯正完了後は保定期間が必要です。矯正完了後は歯が不安定で、何もしないでいるとせっかくきれいに整った歯が元の位置に戻ろうとして「後戻り」が起きることがあります。
後戻りを防ぐために、リテーナーと呼ばれる保定装置をつけましょう。リテーナーは矯正にかかった期間と同じ期間は矯正用マウスピースと同様1日20時間は装着し、その後は「就寝時のみ装着」などに調整していきます。

インビザラインの洗い方・ケア方法

インビザラインは、マウスピースを装着することで歯を動かす効果を得る矯正方法です。
そのため、1日のうちの大半はマウスピースをはめて過ごすことになります。

装着時のストレスを減らし、より多くの効果を得るためにもインビザラインの管理をしっかりと行う必要があります。
インビザラインの
お手入れ方法を紹介しますので、マウスピースは常に清潔に保つようにしましょう。

指や柔らかい歯ブラシを使って洗う

インビザラインを洗浄するタイミングは食後です。
食事するときはマウスピースを外すため、そのタイミングで水を流しながら
指でこすり洗いしましょう。こすり洗いだけでは不十分な場合は、柔らかめの歯ブラシで優しく磨きましょう。
外食などで難しい場合は、最低でも1日1回は必ず洗浄してください。

水またはぬるま湯で洗う

マウスピースに使用される樹脂素材は熱に弱いため、熱いお湯で洗ったり、つけ置きしてしまったりすると変形につながります。
必ず水かぬるま湯(約40℃以下)で洗浄するようにしましょう。

2~3日に1度は専用の洗浄剤につける

2〜3日に1回は、マウスピース専用の洗浄剤につけましょう。
指で洗っても取れない汚れ(歯垢や着色)などがついたときも洗浄剤を使用してください。

洗浄剤は歯科医院で販売しているものだけでなく、市販されているものでも構いません。
いつも通りマウスピースを指でよく洗った後、仕上げとして洗浄剤につけます。
これにより指や歯ブラシでは取り切れなかった汚れを含め、隅々までしっかり洗浄・殺菌ができます。

しっかりと乾燥させてから専用ケースで保管

マウスピース洗浄後はよく乾燥させます。濡れたままだと雑菌が繁殖し、においの原因となるからです。
矯正用マウスピースは透明なため、乾燥させているあいだに失くしたり見失ったりする可能性があります。
おすすめの方法は、
専用ケース内にティッシュなどを敷き、その上にマウスピースを置いて乾燥させる方法です。このときケースの蓋は開けておきましょう

またマウスピースは専用ケースに入れて持ち歩きましょう。
マウスピースを歯にはめたまま外出するときも、
専用ケースは常に携帯することをおすすめします。

まとめ

マウスピース矯正で人気インビザラインについて、メリットやデメリット、他のマウスピース矯正との比較を見てきました。
インビザラインを含めて、マウスピース矯正では、マウスピースの自己管理が必要となります。
毎日20〜22時間装着し、歯医者に通ってスケジュール通りに交換する、毎日のお手入れを徹底するといったこまめなケアができる人が向いています。

ただし、マウスピース矯正ができるかどうかは歯並びの状態によって決まります。
まずは気軽な気持ちで、あなたの歯並びの乱れがインビザラインで治せるかどうか、クリニックで診てもらいましょう。

歯科矯正は、自分に向いている治療法を選ぶことが大切です。
それは歯並びの状態はもちろん、自分の性格や希望も含めて向き不向きがあります。目的はキレイな歯並びを手に入れることですので、しっかりと検討することが大切です。

京急・旗の台駅の「旗の台駅前KT歯科・矯正歯科クリニック」では、幅広い歯のお悩みを解決すべく、各分野に強い担当ドクターがチームとなり、患者様ひとりひとりの状況に合わせた治療を提案させていただきます。
生涯にわたり健康な歯を保つためのケアや治療法を提供しています。

はじめて来院されるときも、最後まで治療をやり遂げる通院のためにも、駅から徒歩0分という立地はとても便利です。
歯のお悩みには、京急・旗の台駅の「旗の台駅前KT歯科・矯正歯科クリニック」へ些細なこともどうぞお気軽にご相談ください。

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最後まで治療をやり切るために

旗の台駅前KT歯科・矯正歯科クリニックでは、「高い専門性」「綿密な治療計画」
「通いやすさ,便利さ」の3つの柱を軸として、
患者様が通う回数の最小化を目指します。

また、治療は天然歯にこだわり、できるかぎり患者様ご自身の歯を残すために治療努力をします。

サイト監修者について

旗の台駅前KT歯科・矯正歯科クリニック

院長 中島 優

東京歯科大学を卒業後、大阪府内の複数の歯科クリニックにて歯周病治療を基盤とした総合歯科治療に取り組んできました。
2024年8月から旗の台駅前KT歯科・矯正歯科クリニックにて院長に就任し、一般歯科だけではなく、矯正歯科治療やインプランドなどの高度な技術を要する幅広い治療にも対応しております。通いやすい歯科医院であり、話しやすい歯科医師であることを心掛けております。

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