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親知らず

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歯茎が腫れているような気がするとき、奥歯が痛むとき、「親知らずかも」と感じたことはありませんか?
大人になって気づいたら生えている「親知らず」ですが、親知らずは生え方や生える時期、抜歯の必要があるか、など人それぞれに違っているのが特徴です。
親知らずとはそもそも何なのか、タイプやリスクについて解説します。

果たして自分の親知らずは抜くべきかどうか、抜歯のリスクやそのままにしたときのデメリットについて気になる親知らずの実態について説明します。
親知らずを抜くべきかどうか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

目次

親知らずとは?

親知らずとは?

実は親知らずは、10歳になる頃に顎の骨の中で形ができはじめ、20歳頃に口内へ生えてきます。
通常の
永久歯は13〜15歳で生え揃いますが、親知らずは20歳前後で、永久歯より後から生えてくるのが一般的です。
親知らずは大人になって親元を離れた年齢になり生えてくるため、親に知られることなく生えてくる=「親知らず」と呼ばれているようです。
正式名称は「第三大臼歯」、もしくは「智歯(ちし)」といいます。

親知らずが引き起こすリスク

親知らずは、先天的に存在しない場合は生えてこないこともあります。
一番最後に生えてくるため、歯のスペースがない場合は90度横を向いた状態や、歯ぐきに半分被った状態になることも、歯磨きが上手くできずに
虫歯になることの多い歯です。
親知らずはトラブルになることが多いので、痛みがある場合は、早めに歯科医院へ相談することをおすすめします。

親知らずを抜かない場合

親知らずは奥にあるため、虫歯治療やメンテナンスが困難です。親知らずが原因で周囲の歯が虫歯になることもあります。

親知らずや手前の歯が病気になるリスク

親知らずの手前の歯(7番目の歯、第二大臼歯)は、食べるために大切な役割を持った歯です。
親知らずとのあいだに
食べ物が詰まったり、歯磨きが不十分になることがあります。こういった状態が続くことで、親知らずとともに奥歯が虫歯になる可能性が高くなるのです。

親知らずを抜く場合

「親知らずは抜いた」という人も多くいるため、抜くべきものだと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、親知らずを抜くことにもリスクはあります。抜歯による
痛み・腫れなどの合併症のリスクや、将来的に利用できる親知らずを失うリスクがその一例です。

抜歯による合併症のリスクがある

親知らずの抜歯による主な合併症(手術併発症)には、以下のようなものがあります。

痛み・腫れ 3日程度は痛み・腫れが予想されます。 痛み・腫れが気にならなくなるまで1~2週かかることがあります。
出血・内出血 2日程度は、にじむ程度の出血はあります。出血が気になる場合、ガーゼなどを出血部位に押し当て、噛むなどして圧迫止血してください。
頬に青アザが出ることもあります。1〜2週間で消えます。
周囲の歯・骨の損傷 周囲の歯の損傷、脱臼、詰め物・被せ物の脱離など、偶発症が起こることがあります。 周囲の骨が薄い場合、薄い骨に亀裂や破折が起こることがあります。
術後、尖がった骨の一部が歯ぐきの外に露出することがあります。
一部残存 根が細く曲がっている場合、抜歯の途中で根が折れることがあります。 無理して歯の全てを取らずに、一部を残すことがあります。
感染 まれに手術部位が感染し、しだいに赤く腫れ、痛みや膿が出ることがあります。 典型的な術後感染は、術後すぐではなく、10日程度経過してから生じます。
顎関節の脱臼 きわめてまれに顎関節が脱臼することがあります。 脱臼した場合、すぐに回復します。
歯の誤嚥・吸引 抜去歯が咽頭に落ちる場合があります。咽頭に歯が落ちた場合は、直ちに横を向いて、歯を吐き出してください。食道内へ誤嚥した場合、多くは2~3日後に排出されます。
気管に吸引された場合は、気道を閉塞して危険なことがあります。 処置中は鼻で呼吸し、口では呼吸しないでください。
処置の中止 予測できない偶発症により外科処置の遂行が困難な場合は、処置を中止し、必要に応じて高度医療機関へ紹介させていただくことがあります。
合併症の治療費 処置の中止や、合併症の治療に対しても、保険診療の制度に則って治療費が発生します。
上顎洞の交通
(上顎の臼歯)
手術部位が、上顎洞と近いので、上顎洞に穴があき、口と鼻が交通することがあります。その場合、鼻血や上顎洞炎などの鼻症状が生じることがあります。 きわめてまれに抜歯する歯が、上顎洞に迷入することがあります。
皮下気腫 回転切削器具から出る圧縮空気が皮下に入り、皮下気腫を生じることがあります。ほとんどの場合、1〜2日で自然に改善します。
感覚障害
(下顎の臼歯)
手術部位が、下歯槽神経や舌神経と近いので、術後に、唇・あご・歯ぐき・舌に、麻酔が効いているような「しびれ感」などの「感覚障害」が残ることがあります。多くの場合、一時的な症状で、月単位で徐々に改善しますが、年単位の長期間継続することもあります。

親知らずの移植ができなくなる

奥歯の抜歯が必要になったとき、抜歯したスペースに親知らずを移植することがあります。この処置によって再び奥歯で噛める状態にするのです。
しかし、親知らずを抜歯してしまうと、移植に利用できる歯(ドナー歯)がなくなるため、
移植という選択肢がなくなるという点にも注意が必要です。

親知らずは抜くべき?抜かないべき?

親知らずは抜くべき?抜かないべき?

ここまで親知らずを残すリスクと抜歯するリスクを紹介しました。
実際、どのようなケースで抜歯をしたほうが良いのでしょうか。ここからは抜歯するべきケースと抜かなくても良いケースを紹介します。

親知らずを抜いたほうが良いケース

以下の場合は、親知らずを抜くことをおすすめします。

CHECK

  • 歯を磨きにくいところに生えてしまい、虫歯や歯周病になりやすい場合
  • 隣の歯を横から押している状態で、隣の歯が弱ってしまう場合
  • 親知らずが虫歯や歯周病になり、健康な手前の歯に悪影響を与える場合
  • 親知らずで噛み合わせのバランスが悪くなり、全体的に悪影響を与える場合
  • 親知らずが隣の歯を押して歯並びが悪くなる場合
  • 歯科医療が整っていない国に長期間行く場合

まっすぐ生えずに痛くなったり、腫れたりする親知らずは、抜いてしまうのが最も確実な治療法です。
一度抜けば、そのあとはトラブルに悩まされる心配はなくなりますが、抜かない限りは再発のリスクに悩まされることになります。

親知らずを抜かなくても良いケース

以下の場合は、親知らずを抜かずに温存してもよいとされるケースです。

CHECK

  • きれいに生えていて、歯磨きもしっかりできている場合
  • 一部だけ生えているが、特に問題がない場合
  • 完全に骨の中に埋まっていて、今後も問題が起こる可能性が低い場合
  • 移植に利用できる場合
  • ブリッジの支台歯にできる場合

これらのすべての項目において自己判断せず、必ず歯科医にご相談ください。

親知らずを抜くメリット

親知らずを抜くメリット

親知らずを抜くことで、虫歯歯周病口臭予防肩こりなどの不定愁訴を抑制できる場合があります。

虫歯や歯周病のリスクを減らす

親知らずを抜くことで磨きにくかった奥歯を磨けるようになり、虫歯や歯周病のリスクを軽減することができます。

口臭の予防につながる

親知らずが邪魔をして歯磨きがしっかりできないと、親知らず周辺の歯ぐきが腫れて炎症を起こします。
この炎症が繰り返されると膿が出て、
口臭の原因となります。
親知らずを抜くことで奥までしっかり磨けるようになり、炎症を防ぎ、口臭が改善するでしょう。

親知らずが原因になる病気

親知らずが原因になる病気

智歯周囲炎とは、親知らず(智歯)が原因で起こる歯肉・歯周組織の炎症のことです。
親知らずが原因となる病気は主に以下のようなものがあります。

虫歯・歯周病

親知らずの周りは不潔になりやすく、親知らずだけでなく、その手前の歯(第二大臼歯)まで虫歯歯周病になることがあります。

歯冠周囲炎

親知らずの周囲の歯肉が、急に赤く腫れて痛くなることがあり、これを歯冠周囲炎、あるいは智歯周囲炎といいます。
20~30歳代に多い疾患ですが、中には60歳を過ぎて症状が発症・発見されることもあります。

歯冠周囲炎が悪化すると、顔まで腫れて口が開きにくくなったり、ノドが痛くなったり、首や胸にまで炎症が広がれば、命に関わることもあります。

含歯性嚢胞(濾胞性歯嚢胞)

含歯性嚢胞は、埋まった歯の頭(歯冠)を含む顎の嚢胞で、下顎の親知らずによくみられます。
嚢胞が小さければ症状はありませんが、大きくなるにつれて
顎が腫れたり周囲の歯位置異常がみられたり、歯の根の吸収が起こったりします。
治療法としては、抜歯を伴う嚢胞摘出術の施行を検討します。エナメル上皮腫やその他の嚢胞との鑑別が必要です。

親知らずの抜歯

親知らずは、虫歯や歯周病、歯冠周囲炎などの原因になることが多いため、抜歯をすることが一般的です。
ただし、正常に生えて機能している場合や、将来的に利用する可能性がある場合は、抜歯せずに残しておくことが望ましい場合もあります。
抜くリスクと抜かないリスクを比較し、
歯科医師と相談して判断すると良いでしょう。

抜歯の流れ

親知らずは、虫歯や歯周病の原因になりやすく、抜歯が必要になることがあります。ここでは、「親知らずの抜歯」の流れについて紹介します。
不安や疑問を解消しながら、親知らずの抜歯について理解を深めましょう。

状態の確認

カウンセリングでアンケートや患者からの話を聞き、親知らずの治療に対する希望や健康状態を確認します。
レントゲン撮影後、口内の診察を行い、親知らずや歯ぐきの状態を確認します。

以下の条件を総合的に判断して親知らずの治療を検討します。

  • 抜歯した方が良いのか?このままで問題ないか?
  • 歯ぐきに炎症がないか?
  • 上の歯か?下の歯か?
  • 親知らずと神経の距離は問題ないか?

抜歯が困難な場合は、安全を最優先して大学病院などに紹介することがあります。

口腔内の掃除

親知らず周辺の歯ぐきに炎症がない場合は、そのまま抜歯を行います。
しかし、炎症があると麻酔の効きが悪くなったり、治療後の止血しにくくなったり、治るのに時間がかかったりするため、口腔内の掃除や薬で炎症を抑える処置を行います。

麻酔

抜歯をする前に麻酔をして痛みや出血を抑えます。
注射麻酔の前に表面麻酔を施し、針を刺す痛みを抑えつつ、局所麻酔を施します。

抜歯

上顎の親知らずの場合

上顎の親知らずは、麻酔が効きやすく骨が比較的軟らかいため、抜歯が比較的容易です。大学病院や口腔外科でなくても、処置できる歯科医院が多くあります。しかし、上顎の親知らずは確認しにくく、機器が入りにくい場合もあります。

下顎の親知らずの場合

下顎の親知らずは、麻酔が効きにくく骨が硬いため、抜歯が困難です。さらに、下顎には神経が通っており、親知らずが神経に近い場合や接している場合は治療が難しくなります。そのため、下顎の親知らずの抜歯には時間がかかることがあります。

止血

抜歯後はガーゼを噛んで圧迫止血を施します。
30分間ほど噛み続けると出血は収まりますが、止まらない場合は再度ガーゼを噛んでください。

抜歯後の状態確認

抜歯した翌日か翌々日に再度診察し、抜歯後の状態確認や消毒をします。
なお、親知らずの生え方は人それぞれであり、親知らずの状態によって治療方法は異なります。具体的な治療計画はカウンセリングのときに医師に確認してください。

抜歯の痛み

親知らずは歯科医師の指が入りにくい一番奥の歯で、かつ顎の骨にしっかり根付いています。
そのため、抜歯がとても困難です。実際抜歯をするときには、歯肉をメスで切ったり、歯を割って分割して抜歯を行うこともあります。その際、
痛みが生じる場面があります。

親知らずは歯科医師の指が入りにくい一番奥の歯であり、顎の骨にしっかり根付いています。そのため、抜歯はとても困難です。
抜歯の際には、歯肉をメスで切ったり、歯を割って分割したりして抜歯を行うこともあります。
その際、
痛みが生じることがあります。

治療中の痛みは麻酔で対策

抜歯時は麻酔をしているため、通常は痛みを感じることはありません

傾向的には、上顎の親知らずは骨も柔らかく抜歯も比較的容易ですが、下顎の場合は骨も固く、下歯槽神経という大きな神経も通っているため、難易度も高くなります。
個人差もありますが、麻酔が切れた後から2〜3日ほど痛みが出る場合がほとんどです。長引く場合で一週間ほど痛むこともあります。

処方される痛み止めで治療後の痛みを軽減

抜歯後数日分の鎮痛剤を処方する歯科医院がほとんどです。
歯科医師の指示に従って服用してください。

親知らずに関するよくある質問

どの歯科医院でも抜歯はできますか?

親知らずの抜歯は行わない歯科医院もあります。

 

親知らずは口の奥にあることから、他の歯よりも抜歯の難易度が高いといわれています。
抜歯によって神経を傷つけてしまうリスクなどを考慮し、口腔外科での処置を提案されることもあるでしょう。
学病院や歯科口腔外科への紹介状を作成してもらうことは可能なので、まずは近所の歯科医院や通院中の担当医に相談してみることが重要です。

どの歯科医院でも抜歯はできますか?

抜歯後の数日間は痛みや腫れが生じます


簡単な抜歯であれば4日から1週間程度で治まりますが、切開などを伴った大がかりな抜歯は2〜3週間にかけて痛みや腫れ、内出血などの症状が出る恐れがあります。
これらの症状は
基本的に時間の経過で治まるものです。
2〜3週間が経過しても痛みが残っていたり、しびれなどの違和感が生じたりする場合は、担当の医師に相談してください。

抜歯にかかる時間や費用はどのくらいですか?

時間や費用は親知らずの生え方や、治療内容によって変わります。
以下の表に一般的な施術時間や費用の相場をまとめました。

抜歯にかかる時間 抜歯にかかる費用相場
真っ直ぐ生えている場合 5~10分程度 保険適用:1,000円〜2,000円程度
自由診療:5,000円〜6,000円程度
斜めに生えている場合 15分~30分程度 保険適用:4,000円〜5,000円程度
自由診療:10,000円〜20,000円程度

抜歯にかかる時間は5〜30分ほどですが、その他に麻酔や状態確認を行うため、総合して1時間程度の時間を要します。
また、費用は抜歯だけでなく、事前の診察費、レントゲン費用、麻酔などの費用も考慮する必要があります。
親知らずの抜歯に発生する費用の内訳は、以下のようなものがあります。

  • 診察費:親知らずの確認・抜歯方法の決定
  • レントゲン費用:親知らずの位置を確認するCT検査代
  • 抜歯代/治療費:抜歯とアフターケアに発生する費用
  • 薬代:痛み止めや薬剤情報提供料など
  • 紹介状の提供費用:紹介状をもらう場合
  • 虫歯の治療費:手前の歯に虫歯が確認できる場合
  • 歯周病の治療費:歯周病の治療が必要である場合
  • クリーニング費用:歯石の除去が必要である場合

まとめ

ここまで親知らずの特徴抜歯の必要性抜歯の費用の相場内訳抜歯の判断基準などを紹介しました。
親知らずは状態や生え方によって抜歯する必要性や費用が異なります。
抜歯を検討する際は信頼できる歯科医に相談し、抜歯が必要であれば早めに行いましょう。
費用の面ではトラブルを避けるためにも、
事前にしっかりと確認することが大切です。

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また、治療は天然歯にこだわり、できるかぎり患者様ご自身の歯を残すために治療努力をします。

サイト監修者について

旗の台駅前KT歯科・矯正歯科クリニック

院長 中島 優

東京歯科大学を卒業後、大阪府内の複数の歯科クリニックにて歯周病治療を基盤とした総合歯科治療に取り組んできました。
2024年8月から旗の台駅前KT歯科・矯正歯科クリニックにて院長に就任し、一般歯科だけではなく、矯正歯科治療やインプランドなどの高度な技術を要する幅広い治療にも対応しております。通いやすい歯科医院であり、話しやすい歯科医師であることを心掛けております。

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